2. メモリ (RAM)

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ID #1030

2.5 SDR SDRAM と DDR SDRAM

当初SDRAMは同期クロック信号の立ち上がりとだけ同期して動作するSDR(Single Data Rate)方式でしたが、 信号の立ち上がりと立下がりの両方に同期して情報データを転送するDDR(Dual Data Rate)方式のSDRAMが 開発されました。 DDR SDRAMの特徴はSDR SDRAMと同じ同期クロック信号を用いても2倍のデータ転送速度である事、 そして、SDRAMの技術の応用であるため、高速化しても製造コストが抑えられ、開発も早いという点です。
DDR SDRAMは現在DDR SDRAMの4倍の転送速度を持つDDR3 SDRAMが開発されました。 規格上の最大DRAM帯域は12.8GB/sですが、現在PC3-8500(DDR3-1066)という同期クロック周波数533MHz、 DRAM帯域8.53GB/sのSDRAMが市場に流通しています。

DIMM(Dual Inline Memory Module)

SDRAM ICを複数搭載し、DRAMモジュール化したのがDIMMです(図2.4 参照)。 かつてはSIMM(Single Inline Memory Module)を採用されていました。 しかし、SIMMはアドレスバスが32ビットであり、 Pentium CPUのメモリアドレス幅が64ビットとなったため、 64ビット幅に対応したDIMMに置き換わりました。
DIMMには、Rankと呼ばれるモジュールの動作構成単位を持ち、 Intel975XではDIMM一枚あたり最大2Rank実装可能で、1Rankあたり4Bankまたは8Bank実装し、 さらに1Channelあたり最大4GBのメモリを実装できます。

図2.4 DIMM基盤(SDRAM PCI133 CL3)
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