5. USB
ID #1065
5.1 概要
かつてはフロッピーディスクドライブ(FDD)やRS-232C、IEEE1284(プリンタポート)やPS/2など
レガシーI/Oと呼ばれるインターフェースがすべてのPC/AT互換機に実装され、
FDD制御やモデム制御、そしてプリンタ制御やコンピュータ通信は
これらレガシーI/Oインターフェースを用いて行っていました。
しかし、PC/AT互換機が高速化し高機能化するにつれ、これらレガシーI/Oは通信速度が遅く、
さらにこれらのインターフェースが占有するリソース、そして通信コネクタ形状やケーブル幅が大きいため、
ノート型などの省スペース型PC/ATにとってはそれらの占有スペースもボトルネックとなっていました。
そのため、これらレガシーI/Oの代替を目的の一つとして1996年にUSBが発表されました。
発表後Intelは積極的にPC/AT互換機のシステムボードに標準搭載を始めましたが、
対応機器が少ない上OSも対応が不完全だったため、あまり普及しませんでした。
しかし、Windows2000やMacOS8.6がUSBを標準対応したことを機に爆発的に普及し、
さらに2000年に発表されたRevision 2.0ではHi-speed通信モードが最大通信速度が480Mbpsで
実速度も他の競合規格を凌駕していたことから、
現在ではPC/AT互換機市場で最も普及した周辺機器インターフェースとなっています。
(図5.1~図5.4)
図5.1 USBホストPCI拡張カード上部外観 | 図5.2 USBホストPCI拡張カード側部外観 |
図5.3 USBホストPCI拡張カード下部外観 | 図5.4 USBホストPCI拡張カード下部外観 |