6. IEEE1394
6.1 概要
USB同様に次世代の周辺機器通信インターフェースとして発表されたシリアル通信インターフェース規格です。
元々は米Apple社がFireWireという名称で開発していましたが、これをIEEE1394委員会に提案し、
'IEEE Std.1394-1995, IEEE Standard for a High Perfomance Serial Bus'という名称で標準規格として
発表されました。
当初からSCSIと同様に各機器が個別に通信することが可能で、アイソクロナス転送と呼ばれる
動画データの送信する機能があり、当初より最大400Mbpsの高速通信が可能であったため、
USBは低速通信規格、IEEE1394は高速通信規格として両規格が棲み分ける形でした。
しかしライセンス料の問題により各社が足踏みしている間にIntel社は最大転送速度が480Mbpsの
USB Revision2.0規格を発表したためUSBと競合した上に、
多くのPC/AT関連ベンダがUSBを採用してしまったため、PC/AT市場では対応製品があまり見受けられません。
PC/AT市場ではあまり採用されていないものの、家電機器市場ではDV端子と呼ばれる名称で現在でも
主要規格として普及しています。またソニーではi.Linkという呼称を用いています。
ケーブルは2種類あり6ピンケーブル(図6.1~図6.3)と4ピンケーブル(図6.4~図6.6)があります
図6.1 IEEE1394 6ピンケーブル外観 | 図6.2 IEEE1394 6ピンケーブルコネクタ(オス) |
図6.3 IEEE1394 6ピンコネクタ(メス) |
図6.4 IEEE1394 4ピンケーブル外観 | 図6.5 IEEE1394 4ピンケーブルコネクタ(オス) |
図6.6 IEEE1394 4ピンコネクタ(メス) |
USBのようなホストは不要で、バストポロジはスター型のみならずディージーチェーン型にも 接続が可能となっています。またUSB同様に活線挿抜(ホットプラグ)が可能です。 スター型接続にはIEEE1394リピータハブを用います(図6.7)。
図6.7 IEEE1394リピータハブ |