5. USB
ID #1069
5.5 先天的障害
前節の5.3で説明の通り、Hi-speed USBデバイス機器や
Hi-speed USBホスト拡張カードに関しては
USB-IF認定ロゴの掲載された製品に関してはほとんど本障害の心配はありません。
しかしPC/AT互換機のSouth Bridge(SB)またはICH(I/O Controller HubにUSBホスト機能を搭載した
システムボード(マザーボード)は、SBやICHは高品質なLSIにもかかわらず、
全くと言ってよいほどUSB-IF認定ロゴが掲載されていません。
原因は以下があります。
- システムボード基盤の品質が悪い
- 前面USBポート引き回しがUSB仕様に準拠していない
(ほぼ全てのシステムボードが該当)
上記に述べたように、ほとんどの個人用途または大半のサーバ用途のシステムボードは、 PC/AT本体の前面にUSBコネクタを引き回すため、マザーボード上にUSB仕様に非準拠の コネクタピンを持ちます。そして、このコネクタから前面コネクタまでの引き回し線の多くも シールドによる保護をしておらず、Hi-speed通信ではエラーが頻発します。 USB通信はCRCによってかなりエラーが修正されますが、それでも全てを修正できるわけではなく、 例えばデジタルカメラで撮影した画像データを前面コネクタに接続してパソコンに取り込んだ場合、 一部の画像データがおかしくなる場合があるので注意が必要です。