2. メモリ (RAM)
ID #1037
2.12 障害によって発生する現象
これらの障害により、下記のような現象の例が挙げられます。
SDRAM IC および RERAM
- クロストークや反射による隣接ビットおよび隣接アドレスのデータ不正
- スキューによって転送データ遅延によるDRAMデータ不正
- 反射による該当記憶セルのデータ不正
- 内部劣化による特性が変化し、ノイズ発生
- 内部配線断または内部回路破損で動作不能
DIMM および RIMM
- クロストークによる隣接SDRAM ICのデータ不正
- スキューによって転送データ遅延によるDRAMデータ不正
- 反射ノイズによる該当アドレスのデータ不正
- 劣化による特性変化によるノイズ発生
- 内部配線断または内部回路破損で動作不能
コントローラ
- クロストークや反射による隣接DIMMのデータ不正
- スキューによって転送データ値不正となりDRAMデータ不正
- 内部配線断または内部回路破損で動作不能
- 配線断で動作不能
- DIMMとスロットの不完全装着に起因する一時的な障害(DRAM自体は正常)
これらの現象の中でクロストークや反射によるDRAMのノイズ障害が、 ユーザの知らぬ間に発生して大切なデータが書き換えられてしまう可能性があり、 最も厄介です。