1. ハードディスク (HDD)

前のページ ] [ 上に戻る ] [ 次のページ ]
ID #1012

2.5 ATA S.M.A.R.T

ATAPIを除くATA機器(実質HDDのみ)に搭載することができます。診断基準についてはSCSIの自己診断機能同様製造メーカによる独自規準となっています。S.M.A.R.T.には以下の機能があります。

  • 自己状態報告機能
  ♦  機器の状態をオンラインまたはオフラインで報告する機能です。
♦  オフラインで検査項目を収集する時間は、メーカで独自に規定する必要があります。例えば東芝製HDDの場合は219秒です。
♦  SMART RETURN STATUS命令によって現在の状態(正常/要調査)を取得することができます。
♦  SMART READ DATA命令でSMARTの諸状態やAttribute情報などの詳細情報を確認することができます。
  • 自己診断機能
  ♦  オフラインで自己テストを実行し自己診断を行う機能です。
♦  テストには以下のものがあります。
  • Short self-test

  • 短時間で検査するテストです。テスト時間は製造メーカ独自に規定しますが、2分が一般的です。
  • Extended self-test

  • 精度の高い検査を行うテストです。テスト時間は製造メーカ独自に規定しますが、東芝製HDDでは43分に設定されています。
  • Conveyance self-test

  • 製造時の検査用途のテストです。テスト時間は製造メーカ独自に規定します。
♦  テストには以下のモードがあります
  • Captiveモード

  • 最優先でテストを実行します。テストが完了するまで他の命令は実行されません。
  • Off-lineモード

  • 他の処理を優先でテストを実行します。中止も可能です。
前のページ ] [ 上に戻る ] [ 次のページ ]
このエントリを評価してください:

評価点数: 5 - 5 (1 個の投票 )

完全に役に立たない 1 2 3 4 5 最も価値がある