1.1.4.HSAとVCM
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図17 HSAとVCM(内部) | 図18 HSAとVCM(構成部品) |
ヘッドスタックアッセンブリ(Head Stack Assembly, ) (図19)は磁気ヘッドを長手部分の先端に取り付けられています(図20〜図22)。
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図19 HSA | 図20 HSA長手部分 |
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図21 先端部分 | 図22 HSA磁気ヘッド取付部分 |
HSAはヴォイスコイルモータ(Voice Coil Motor, VCM)によって磁気ディスクの中心軸から一定距離の同心円単位(トラック単位)で水平移動します。
HSAの磁気ヘッドの位置の反対側にVCMコイルが取り付けられており(図23)、これをVCMマグネット(図24)の永久磁石によってVCMコイルを宙に浮かせます(図25)。
VCMコイルに電流を流してフレミングの左手の法則を利用して水平方向に力を発生させることで水平移動します。
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図23 VCMコイル | 図24 VCMマグネット |
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図25 HSAとVCM |
VCMがを指定されたトラック位置に移動する動作を位置決めと呼びます。また、非動作時は磁気ディスクの待避セクタに移動し、動作時に指定されたトラックへ移動します(図26)。
最近は磁気ディスクの高密度化によりは軽量化と剛性を、VCMは高精度かつ高速な位置決めが求められています。
時間の経過と共にHSA の剛性が劣化して磁気ディスクとヘッドが衝突または浮上を起こしたり、VCMコイルの劣化による電気抵抗値の変化やVCMマグネットの磁力が低下するなどで位置決めの精度が悪くなることが考えられます。
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図26 HSAの待避セクタ位置 |
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